よくある質問

糖尿病は治りますか?

現在の医学レベルでは糖尿病を治すことはできません。
しかし、1型糖尿病では、他人の膵臓からインスリン分泌細胞だけを取り出して移植(膵島移植)することにより、インスリンが不要になる(糖尿病がなおる)ことが報告されており、現在世界中で検討されています。

大切なことは、糖尿病は完全に治すことはできなくても、いろいろな手段を用いて血糖を正常域に近づければ合併症を防ぐことができるということです。

インスリンは一度注射すると一生止められないのですか?

1型糖尿病の場合は自分の膵臓からインスリンがほとんんど分泌されなくなるため一生インスリン注射が必要になります。

2型糖尿病の場合は違います。
高血糖が持続すると一時的に膵臓が疲れてしまいインスリン分泌が減少します。この時にインスリン注射を行うと、膵臓機能が回復し、いずれインスリンが不要になることはよく経験することです。

高血糖の持続期間が長いほど膵臓はよけいに疲労しますから、経口薬で血糖コントロールが悪い場合は早めにインスリンを使用する方が膵臓の回復も早く、より早くインスリンを中止できるといえます。

親が糖尿病なら子供は糖尿病になりますか?

家系に糖尿病のひとがいる場合、糖尿病になりやすい体質をうけついでいる可能性があります。しかし全ての人が糖尿病になるわけではありません。

運動不足、食べすぎ、肥満などがあると、糖尿病になる確率は家系に糖尿病が無い場合に比べ高くなります。

定期的に運動をする習慣をつけ、肥満にならないように気をつければ、糖尿病を発症する確率はかなり低下します。

のどが渇いても水分は我慢したほうがよいのですか?

その逆です。
血糖が高いときは体は脱水傾向となっていますから、水分は多目にとってください。そのほうが血糖もある程度さがります。

ジュース、コーラ、牛乳、スポーツドリンクなどは血糖を上昇させますから、のどがかわいたときには適当ではありません。
水、お茶、麦茶、ウーロン茶など、糖分の含まない水分を充分補いましょう。

インスリン注射はいやなので飲み薬にしたいのですが?

インスリンと飲み薬は全く異なった薬です。飲み薬はインスリンの飲み薬ではなく様々なメカニズムで血糖を低下させる薬です。

一般的には、膵臓のインスリン分泌能がある程度保たれていなければ飲み薬は効果がありません。また、インスリン分泌能が保たれているのに飲み薬が効かない場合もあります。また、インスリンは低血糖以外に副作用はほとんどありませんが、飲み薬の場合は肝機能障害などの副作用が出る場合があります。

インスリン治療にするか、飲み薬にするかは、個々の糖尿病の病態を総合的にみて決定されます。

一番良くないパターンは、効果がないのに漫然と飲み薬を継続している場合です。
インスリンであれ、飲み薬であれ血糖がコントロールされていることが合併症を進めないための条件です。

漢方薬のほうが副作用がないので安心ではないですか?

いわゆる漢方薬といわれる薬の中に病院で処方されるのと同じ血糖降下薬が混ぜられている場合があります。

このような薬を、漢方薬だからといって不注意に飲むと低血糖による意識障害を起こしかねません。

また内容のよく分らない漢方薬まがいの薬もあるようです。
どうしても服用したい場合には、必ず主治医に相談してからにしましょう。

糖尿病があると歯を抜くことができないのですか?

血糖が300以上もあるような場合は、抜歯後の傷が治りにくかったり、感染を起こしたりし易いので、抜歯は避けたほうが良いでしょう。

血糖コントロールが良好の場合は全く問題はありません。
歯の治療の前には一度主治医と相談するのが良いでしょう。

糖尿病には清酒やビールは良くないがウイスキー、焼酎なら良いのですか?

たしかに、清酒、ビールはウイスキー、焼酎に比べると含まれるアルコール以外のカロリーは多目です。しかし問題は酔って気分が大きくなり結果として食べ過ぎてしまうことです。

少量のアルコール(清酒1-2合、ビール350ml、ウイスキーダブり1杯など)で我慢できるのであればそれが血糖コントロールを乱すことはありません。

自分でアルコールの量を調節できない方は禁酒をお勧めします。

糖負荷試験で境界型といわれました。まだ糖尿病にはなっていないので安心?

安心してはいけません。
境界型(予備軍)は、どちらかというと糖尿病に近い状態と思ってください。

たしかに、境界型では糖尿病三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)の危険は少ないのですが、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化は境界型の時期から進行していると言われています。

特に、高血圧、高脂血症、肥満などをあわせもっていると、それぞれが重症でなくても動脈硬化は急速に進行することが分っています。

境界型といわれた時から、血圧、体重、血糖、血中脂質などの定期的なチェックが必要です。

夜中に何も食べていないのに寝る前より朝の血糖が高いのはなぜ?

血液中の余分な血糖(ブドウ糖)は普段、肝臓に糖源(グリコーゲン)というかたちで貯蔵されています。何も食べていない空腹時には、この糖源が分解されてブドウ糖となり血液中へ出てきます。

また空腹時にはアミノ酸などからブドウ糖が作られます(糖新生)。数日間何も食べなくても低血糖にならないのはこのためです。

肝臓での糖源の分解や糖の新生はインスリンが足りないと増加します。このため夜間のインスリン分泌が不足すると朝の血糖が高くなるのです。

健康診断で血糖値が少し高いので気をつけるように言われましたが、
どこも何ともありません。このまま様子を見たいのですが?

血糖が多少高くても、何も症状がないのが普通です。(コレステロールや血圧も同じです)

まず糖尿病があるのか無いのかを調べる必要があります。
空腹で来院し、ブドウ糖負荷試験をすると2時間で糖尿病、予備軍(境界型)、正常の診断がつきます。ぜひこの検査を受けて下さい。

血糖が200~300mg/dl(正常は140以下)あっても何も症状がなく、放置し、合併症がでてから受診される場合も少なくありません。

糖尿病は症状がなく軽症のうちから生活習慣を正し、悪化しないように経過観察をする必要があります。

さらに詳しく知りたいときには?

糖尿病Q and A 1000をご覧ください


治療のお申込みは、当院受付まで